【元楽器店員が選ぶ】初心者向けアコギおすすめTOP3|最初の一本で後悔しない選び方

2026.09.18

この記事の要約

初めてのアコースティックギターは、価格だけでなく「弾きやすさ」「調整の丁寧さ」「続けたい目的」で選ぶことが大切です。

元楽器店員で、愛媛県松山市の音楽教室SGMを運営する私・相原健二が、最初の一本としておすすめしたい現行モデルTOP3は次の通りです。

  1. Headway HJ-5080SE
  2. YAMAHA FS800
  3. Taylor 214ce Plus

結論から言えば、迷ったときの私の一推しはHeadway HJ-5080SEです。初めからライブで使いたく、長く付き合える一本へ予算をかけられるならTaylor 214ce Plus。まずは価格を抑え、信頼できる定番モデルから始めたいならYAMAHA FS800が候補になります。

ただし、これはスペックだけで機械的に決めた順位ではありません。楽器店でギターを見てきた経験と、私自身の音の好みを含む「相原の主観ランキング」です。

楽器との出会いは、最終的には相性です。ランキング1位より、店頭で抱えた瞬間に「これ、ずっと触っていたい」と思った一本が優勝することもあります(笑)。

おすすめ3本を比較

順位・モデル おすすめする人 主な特徴
1位
Headway HJ-5080SE
弾きやすさ、出荷時の調整、ライブ対応をバランスよく求める人 単板シトカスプルース表板、628mmスケール、Fishman Sonitone搭載
2位
YAMAHA FS800
価格を抑えて、扱いやすい定番モデルから始めたい人 小ぶりなフォークタイプ、単板スプルース表板、634mmスケール
3位
Taylor 214ce Plus
長く続ける意思があり、ライブやアンプ接続も視野に入れる人 Grand Auditorium、単板トリファイド・スプルース表板、レイヤード・インディアン・ローズウッド側・裏板、ES2搭載

第3位 Taylor 214ce Plus|ライブまで見据えて長く使いたい人へ


Taylor 214ce Plusの公式商品画像
画像出典:Taylor Guitars公式「214ce Plus」

最初の一本としては、正直ちょっと勇気のいる価格帯です。

しかーし、これから長く続ける自信があり、ライブで使う予定もあるなら、Taylor 214ce Plusは有力な候補です。

Taylor公式ページでは、214ce Plusを、単板トリファイド・スプルースの表板とインディアン・ローズウッドの側・裏板を備えたGrand Auditoriumのエレクトリック・アコースティックギターとして紹介しています。側・裏板は単板ではなく、ローズウッド/ポプラ/ローズウッドのレイヤード構造です。

また、TaylorのExpression System 2ピックアップとAeroCaseが付属するため、自宅練習だけでなく、アンプにつないだ演奏や持ち運びまで考えたい方にも向いています。

私がローズウッド系のギターに感じる魅力は、一音一音の輪郭がぼやけにくく、粒が立って聞こえるところです。音の立ち上がりも速く感じます。

ここは測定結果ではなく、完全に元楽器店員・相原の好みです(笑)。木材名だけで音が決まるわけではないため、購入前に実物を試奏し、コード弾きと単音の両方を確かめてください。

第2位 YAMAHA FS800|価格を抑えて定番から始めたい人へ


YAMAHA FS800の公式商品画像
画像出典:ヤマハ公式「FG/FS800シリーズ」

「最初から十万円前後は少し怖い。でも、練習を邪魔しない一本がほしい」

そんな方におすすめしたいのが、YAMAHA FS800です。

YAMAHA公式仕様では、FS800は小ぶりなフォークタイプのボディに、単板スプルースの表板を採用しています。胴幅は最大380mm、弦長は634mmです。大きなボディが抱えにくい方にも、試してほしいサイズ感です。

私が楽器店で見てきた中では、YAMAHAのアコースティックギターは、価格と品質のバランスが取りやすい定番という印象があります。さすが世界のヤマハです。

一方で、弦高は同じ型番でも個体の状態や店頭調整で変わります。私の経験では、少し高く感じる個体もありました。これはFS800全体の欠点と断定できる話ではありません。購入時には、左手でコードを押さえたときに無理がないか確認し、必要なら販売店へ調整を相談しましょう。

第1位 Headway HJ-5080SE|弾きやすさと実用性のバランスで選ぶ一押し


Headway HJ-5080SE Aged Brownの公式商品画像
画像出典:Headway公式「HJ-5080SE」

私の第1位は、Headway Japan Tune-up Seriesの現行モデル「HJ-5080SE」です。

以前ならリーズナブルなUniverse Seriesを候補に挙げたいところでしたが、同シリーズは2022年に現行モデルの生産が終了しています。そこで今回は、今から新品を探しやすく、メーカー公式にも掲載されているHJ-5080SEを選びました。

Headway公式仕様では、表板は単板シトカスプルース、側・裏板は合板サペリ。弦長はTaylorや一般的な650mmスケールより短い628mmで、Fishman Sonitoneピックアップも搭載しています。メーカー希望小売価格は税抜95,000円です。実際の販売価格と在庫は店舗によって変わります。

このモデルを1位にした大きな理由は、「Japan Tune-up Series」の調整内容です。

Headway公式では、ナットとサドルの加工、押さえやすさを重視した弦高調整、フレットエッジの丸み加工、指板処理などを1本ずつ行うと説明しています。初心者にとって、弦が押さえやすく、手に触れる部分が丁寧に整えられていることは、派手な装飾以上に大切です。

見た目が格好いいギターでも、押さえるたびに左手が修行になってしまうと、ケースを開ける回数が減ります(笑)。最初の一本こそ、「また明日も弾きたい」と思える弾きやすさを重視したいところです。

2026年9月4日時点では、国内の複数の大手楽器販売サイトで新品販売を確認できました。ただし、カラーや在庫、販売価格は変動するため、購入時に各店舗へご確認ください。

なお、旧シリーズの生産状況は、Headway公式「Universe Series生産終了のお知らせ」で確認できます。

安すぎるギターは全部ダメ?

「これより安いギターは危険」と、一括りに断定することはできません。低価格でも、調整された弾きやすい個体はあります。

ただし、価格だけで選ぶと、次のような問題に気づかず購入してしまうことがあります。

  • チューニングが安定するか
  • 12フレット付近でオクターブの音程が大きくずれていないか
  • フレットの端が手に引っかからないか
  • 弦高が高すぎず、コードを無理なく押さえられるか
  • ネックや表板、ブリッジに問題がないか
  • 購入後に調整や修理を相談できるか
  • 保証の内容が明確か

初心者ほど、自分一人では判断しにくい部分です。できれば、ギターに詳しい人と一緒に試奏するか、調整と保証について説明できる楽器店で購入することをおすすめします。

最初の一本を選ぶ5つのチェックポイント

1.抱えやすいか

椅子に座って構えたとき、右肩が上がりすぎないか確認します。

2.コードを押さえやすいか

難しい曲を弾く必要はありません。C、G、Emなど、知っているコードを押さえ、左手に無理がないか見ます。

3.チューニングが安定するか

一度合わせた後に数分弾き、極端にずれないか確かめます。新品の弦は伸びてずれやすいため、その点は店員さんへ確認してください。

4.生音とアンプの音を両方確認する

ライブで使う予定があるなら、ピックアップ搭載モデルを実際にアンプへ接続して確認します。

5.調整と保証を確認する

購入時の弦高調整、初期不良への対応、今後のメンテナンスを相談できるか聞いておきましょう。

迷ったら、買う前にレッスンで相談してください

アコースティックギターは、同じ型番でも木目、音、弾き心地に個体差があります。また、手の大きさ、体格、弾きたい曲、ライブの予定によって、合う一本は変わります。

SGMのギターコースでは、初心者の方も、構え方やコードの押さえ方から学べます。購入前なら、予算とやりたい音楽をもとに、必要なサイズや機能を整理するところからご相談ください。

「ギターを買ってから教室へ行く」のではなく、「続けやすいギターを相談してから買う」でも大丈夫です。

最初の一本は、単なる道具ではありません。好きな曲が初めて弾けた日も、人前で初めて演奏した日も、一緒に覚えていく相棒です。

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よくある質問

初心者向けアコギの予算はいくら必要ですか?

本体価格だけでなく、ケース、チューナー、予備弦、ストラップ、スタンド、調整費用まで含めて考えてください。本記事の3本も価格帯が異なります。先に上限予算と使用目的を決め、店頭で弾きやすさを確認することをおすすめします。

小さいアコギの方が初心者には弾きやすいですか?

必ずしも全員に当てはまるわけではありませんが、小ぶりなボディは抱えやすいと感じる方がいます。一方、音量や低音の感じ方も変わるため、体格と好みの両方で選びましょう。

Taylor 214ce Plusのローズウッドは単板ですか?

表板は単板トリファイド・スプルースですが、公式ページの説明では側・裏板はローズウッド/ポプラ/ローズウッドのレイヤード構造です。オール単板ではありません。

Headway HJ-5080SEはライブで使えますか?

Fishman Sonitoneピックアップを搭載しているため、アンプやPAへ接続できます。ただし、会場の機材や演奏方法に合わせた音づくりは必要です。

ギターを持っていなくても無料体験レッスンを受けられますか?

体験時に使用できる楽器や、購入前相談の対応は教室や日時によって異なる場合があります。お申し込み時に「まだギターを持っていない」とお伝えください。

まとめ|ランキングより、自分がまた弾きたくなる一本を

今回の相原の主観TOP3は、次の結果です。

  1. Headway HJ-5080SE
  2. YAMAHA FS800
  3. Taylor 214ce Plus

調整と実用性のバランスならHeadway HJ-5080SE、価格を抑えて定番から始めるならYAMAHA FS800、長く使いながらライブまで見据えるならTaylor 214ce Plusがおすすめです。

ただし、最後に選ぶのはランキングではなく、あなたの手と耳です。

抱えたくなる。音を出したくなる。少し難しくても、もう一度触りたくなる。

そんな一本に出会えたら、ギターの練習は「やらなければいけないこと」から「つい手に取ってしまう時間」へ変わります。

SGMの無料体験レッスンで、弾きたい曲と、これから選びたい一本について聞かせてください。

筆者プロフィール

相原健二

株式会社SOUND GARDEN代表取締役。尚美学園出身。13歳からバンド活動を始め、その後はシンガーソングライターとしても活動。大手音楽教室に会社員として7年間勤務したのち、一人ひとりのやりたい音楽に柔軟に応えられる、新しい音楽教室の形を求めて起業した。

現在は、映像監督、舞台監督、音楽監督、作曲家として活動。これまでの音楽・制作・演出経験を生かしながら、SGMでは生徒一人ひとりの思いや目標に向き合い、それぞれの音楽の歩みに伴走する教室づくりに携わっている。

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